作家の米原万里さん逝去

先週中程より忙しい合間を縫って、ある本を読み始めていました。
タイトルは『パンツの面目ふんどしの沽券』
内容については、読み終わった段階で感想も交えてこのブログで紹介しようと思っていましたが、この本の著者、作家の米原万里さんが5/25日に亡くなっていた事が昨日判りました。
日頃公然と語られることの少ないパンツ(広くふんどしも含む下着全般)と言うフィルターを通して、史実、民俗学的な分析を交えて、世界の文化、民族的なアイデンティティーまでを照らし出す内容は、読んでいて大変興味深く、心躍るものでした。
後日改めて内容の詳細は紹介しますが、心よりご冥福をお祈り致します。


以下時事通信訃報記事転載


エッセイストの米原万里さん死去=軽妙な筆致で大宅賞など受賞


 ロシア語通訳でエッセイストの米原万里(よねはら・まり)さんが25日午後1時12分、神奈川県鎌倉市内の自宅で卵巣がんのため亡くなっていたことが29日、分かった。56歳だった。東京都出身。葬儀は親族で済ませた。後日、友人葬を行う。喪主は妹で作家井上ひさし氏の妻、井上ユリさん。
 少女時代、父親の仕事の関係で旧チェコスロバキアプラハソビエト学校で学んだ。東京外大卒。ロシア語通訳として活躍、エリツィン元ロシア大統領の来日時には随行通訳を務めた。
 軽妙な筆致のエッセーでも知られ、2002年、少女時代の体験をつづった「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」で大宅壮一ノンフィクション賞。「不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か」で読売文学賞、「オリガ・モリソヴナの反語法」でドゥマゴ文学賞を受賞した。ロシア語通訳協会会長も務めた。
 父は元共産党衆院議員の故米原昶(いたる)氏。 
時事通信) - 5月29日18時0分更新